【開催主旨】
本会議では、『サステナブルデザイン』を、”現代文明がもたらした社会的課題をグローバルな視点で認識し、その課題解決と新たな社会の枠組みについて考える計画行為及び実践”と位置づけています。
90年代末から、技術イノベーションによる環境効率を追求する大きな動きが始まり、デザイナーも含むあらゆる職業の人々がそれに歩調を合わせ、数々の環境配慮型製品(エコプロダクト)を開発し、その普及に貢献してきました。
しかし、社会的課題は解決されず、このままではサステナブルな社会の実現という目的を達成することは困難であるという危機感から、私たちは、技術イノベーションを進めるとともに、「社会イノベーション」を起こすべく、『サステナブルデザイン国際会議』を2006年より開催しております。今回は2016年9月に京都府で第11回サステナブルデザイン国際会議Destination2016 + tennendesign2016を開催します。
このサステナブルデザイン国際会議はサステナブルデザインに関する協議・実践・報告・提案・振興の場として設けられました。デザインを狭い専門領域から開放し、より自然に誰もが実践する活動に戻すためにも、自然と社会のデザインに関心のある多くの方々のご参加を心からお待ちいたしております。
【テーマ】
テーマ:
激変する環境・社会におけるサステナビリティ
Sustainability in the ecological and social upheaval
サブテーマ:
地球環境の転換点と技術的特異点(シンギュラリティ)を越えて
Beyond the turning point of global environment and technological singularity
1995年当時は環境とデザインの関係についての問題を明らかにすることを考え、1999年以来主に技術的な課題解決としてエコデザインに取り組み、2006年 からは環境・技術テーマから社会・価値観テーマへとシフトしてきた我々は、どの場合も世界という空間的、あるいは少なくとも今世紀中という時間的な普遍性 を求めてきたように思います。しかし、地球環境が当初の予測を越えて悪化するなか、サステナビリティの基盤を失った現代文明は今大きな転換期を迎えようとしています。技術革新の速度は大方の予想を越えて速まる一方で、富と知識、機会と利権の極端な偏在は、価値観の多様化を通り越して立場や利害の厳しい対立構造を生み出しています。
1995年の天然デザインから21年経過し、2006年から10年間続けたサステナブルデザイン国際会議が予定通り最終回を迎えるにあたって、これからの20年を考えるとき、時代の急速で大きな変化を見越してダイナミックなサステナブルデザインとは何かを問い直したいと考えました。
前半の法然院での講演では、沖啓介氏には2045年にも起こると言われるsingularity(技術的特異点)を含む文明と社会構造の変化についての解説、熊野英介氏には、環境戦略デザインと地域デザインを事業の両輪に据えて、サステナブルな社会づくりを事業化してきたマネジメントの視点からこれまでの経験とこれからのビジョンを語っていただき、そして今回の会議の大きな目的の一つである原点の見直しのために梶田真章法然院貫主に「絆と縁、愛と慈悲」と題しての語法をいただきたいと考えています。更に、1995年の天然デザインにリーダーのお一人として参加され、今回ご病気療養中の身で参加される中川邦彦氏にもこの20年間を振り返っての一言をいただきたいと思います。
後半のあやべ吉水では、これからの20年を見据えて「2040年に向けた行動計画」を参加者の皆さまと一緒に作成します。これまでの活動に参加された方も、全く初めての方も、いっしょになってこれからの社会をデザインする新たなプロジェクトを始めましょう。
【概要】
名称: 第11回サステナブルデザイン国際会議 Destination 2016 + tennen design 2016
The 11th International Conference of Design for Sustainability “Destination 2016” + tennen design 2016
会期: 2016年9月2日(金)~4日(日)
会場:
○9/2(金)~9/3(土)法然院
[〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 TEL: 075-771-2420 http://honen-in.jp/]
○9/3(土)~9/4(日)あやべ吉水
[〒623-1131 京都府綾部市睦寄町フケ10 TEL:0773-21-4777 http://yoshimizu.com/]
参加費・お申込み・お支払方法:
お申込み・お支払はリンク先からお願いします(外部サイト/spike)※紫の部分からリンク先に飛べます。
○9/2(金)~ 9/3(土)法然院 ※前半・・・・・・・・・・・学生1,500円 / 一般10,000円
○9/3(土)~ 9/4(日)あやべ吉水 ※後半・・・・・・・・・学生1,000円 / 一般 5,000円
○9/2(金)~ 9/4(日)法然院+あやべ吉水 ※全日参加・・・ 学生2,000円 / 一般15,000円
※交通費、宿泊費は別途各自ご負担ください。
※9/3(土)にご参加のお申し込みを頂いた方には別途宿泊の有無について事務局よりご連絡いたします。
※9/3(土)の宿に関しましては8/23(火)をもって満室となりましたので、ご容赦ください。
※9/2(金)にご参加のお申し込みを頂いた方は、ポットラックパーティーをいたしますので1人1品、食品またはおのみものの持ち寄りにご協力ください。
言語: 日英、英日逐次通訳
主催: サステナブルデザイン国際会議実行委員会
協力: 法然院、あやべ吉水
【お問合せ先】
サステナブルデザイン国際会議事務局 担当:藤田咲恵、小野真理香
〒757-0212 山口県宇部市今富25-1
Tel.050-3805-1485 Fax.050-3730-6070
mail@sustainabledesign.jp www.sustainabledesign.jp
【プログラム】 ※プログラムは都合により予告なく一部変更になる可能性があります。
DAY1 9/2(金) 法然院
時間 内容
10:30 法然院にて、受け付け開始
11:00 開会
11:00~11:15 開会のご挨拶
益田文和/Fumikazu Masuda
(サステナブルデザイン国際会議実行委員会 実行委員長)
11:15~11:45 法然院について
梶田真章氏/Shinshou Kajita
(法然院貫主)
12:00~13:00 昼休み(吉水から仕出し)
13:00~13:45 問題提起1「所感」
(東京造形大学名誉教授)
13:45~14:15 会場との意見交換
(東京造形大学非常勤講師)
14:15~14:30 休憩1
14:30~15:15 問題提起2 「技術的特異点の向こうにあるもの(仮)」
沖啓介 氏/Keisuke Oki
(東京造形大学特任教授)
15:15~15:45 会場との意見交換
(東京造形大学准教授)
15:45~16:00 休憩2
16:00~16:45 問題提起3 「サステナブルデザイン社会
~豊かな生態系と豊かな人間性の増幅社会~」
(アミタホールディングス株式会社代表取締役会長兼社長)
16:45~17:15 会場との意見交換
ファシリーテータ:酒井良治 氏/Yoshiharu Sakai
(アールパートナー株式会社代表取締役)
17:15~17:30 休憩3
17:30~18:15 総括「1995年からの20年間をこれからにつなげる」
益田文和/Fumikazu Masuda
(サステナブルデザイン国際会議実行委員会 実行委員長)
18:15~18:45 会場との意見交換
ファシリテータ:本田圭吾 氏/Keigo Honda
(桑沢デザイン研究所専任教員)
18:45~19:00 休憩4
19:00~20:00 ポットラックパーティー型自由討論
※一人1品、食品またはお飲み物をご持参ください。
20:00 終了
夜 希望者は京都吉水へ宿泊
DAY2 9/3(土) 法然院
時間 内容
8:30 法然院にて、受け付け開始
9:00 開会
9:00~9:15 開会のご挨拶
9:15~10:00 梶田貫主のご講話「共に生きる ~絆と縁、愛と慈悲~」
梶田真章 氏/Shinshou Kajita
(法然院貫主)
10:00~11:00 質問
11:00~11:30 綾部について
11:30 閉会
DAY2 9/3(土) あやべ吉水
時間 内容
14:00 京都駅集合
14:25 京都駅よりまいづる7号で移動
15:31 綾部着
16:50 あやべ吉水着
17:00-18:00 散策、入浴、くつろぎ、食事の用意
18:00-19:00 夕食
ご挨拶
中川誼美氏/Yoshimi Nakagawa
(お宿吉水 代表)
19:00-20:00 自由時間、入浴
20:00-23:00 「これからのサステナブルデザイン」
ファシリーテータ:鈴木美絵 氏/Mie Suzuki
(Amber代表)
夜 綾部吉水または山の家に宿泊
DAY3 9/4(日) あやべ吉水
時間 内容
時間調整中 朝食後 橡の木群生地など見学後解散
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キャンセルすると印刷用ページが表示されます。
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